僕はこの映画は基本的には会話劇だと思う。アデルとエマが交際を始めてラブシーンと
なるけれども2人の若い女性の愛の形がそうだったと言う感じで、そう驚く程でもないと思う。
また、エマがアデルに「売春婦」「アバズレ」と言う場面がありましたが、この言葉には少し
違和感がありました。その後、アデルとエマがレストランで久しぶりに再会して長時間、
話を交わす場面がこの映画の見所だと思う。アデルは白ワインを飲んでいた。最後は別れの
場面となる。アデルが茫然とした表情でエマに「いいわ 行って」「消えて」と言ってエマが
お店の出入口に向かう途中で、エマが振り返ってアデルに笑顔を見せるシーンが良かったです。
でも「消えて」と言われてなぜエマが笑顔を見せるのか考えてしまう。僕の持っている2つの
海外版の英語字幕では両方とも「Get Going」「Go on、beat it」となっている。
「Get Going」には(前向きに)進もう・出発しようと言うニュアンスもあると思われるので
「いいわ 行って」では単にお店から出て行ってくれと言っているような気もしないでもないです。
また「Go on、beat it」は「消えて」なのかなあと言った所。もっとも海外版もフランス語を翻訳
して英語字幕にしているので、日本語字幕のほうが、よりフランス語に近いのかも知れないので、
何とも言えませんが。ラストあたりはエマの絵画の展覧会にアデルも含む旧知の仲間達が招待されて
と言った感じですが、アデルは白ワインのグラスを手にして、エマと話していた。
エンディングは悪くはないと思う。この映画のお話は、多くの人物が登場するし、単純に見えても
意外と複雑なので何回見ても新しい発見があると思います。日本語字幕については、戸田奈津子など
の大御所でも、作品によって絶賛されたり、批評されていたりしていますが、本作では何も支障が
ないようなので、これはこれで良いのだと思います。(個人的な感想です)